Bum

91年から95年にかけて活躍した、カナダ産ポップパンクバンド(隠し味にガレージ)
シンプルで切ないメロディーに情けないボーカル、そして後ろにはお馴染みKurt Blochという
いわゆるポップパンクファンにとってはピンポイント過ぎるバンドではないでしょうか。

解散後はRobはAK47というハードコアバンドを、AndrewはBudokanという、
けったいなパワーポップバンドを結成する。それぞれ第一線で現在も活躍しているみたい。

Wanna Smash Sensation

Wanna Smash Sensation

Kurt Blochプロデュース、PopLlamaから93年リリースの1st
なさけないボーカルと切ないメロディーが癖になるポップパンクの傑作。
ケチをつける所があるとすれば内容が、これまでのシングルA面+αになってる為、
シングルコンプを狙いたくなってしまうって事位でしょう、名盤。

泣き虫メロディックな超名曲A Promise Is A Promise収録、10年以上経った現在も、
この作品は比較的容易に手に入るかと思います、Pat Mceownデザインのジャケが目印です!
バーンホームズの1+2から日本盤CD、MunsterからはLPもリリースされている、それぞれ要チェック。

Bum/FiFi And The Mach III [Split]

Bum/FiFi And The Mach III

新宿Barn Homesのレーベル1+2 Recordsから94年リリースのSplit 7Inch
お相手は福岡が誇るガールズポップパンクバンドFiFi And The Mach IIIで、
Bum側はサビのフレーズ、及びコーラスが印象的な名曲Why Go Out Of Your Way収録。
それぞれ1曲ずつの収録だけど、ベストを持ち寄ったハイレベルなスプリットだと思います。
どっちを目当てに買ってもアタリなんで、ラモーンズテイストの良ポップパンクを求めてる人は是非どうぞ。

I Am Superwoman

I Am Superwoman

94年リリースの2nd、CDはAugogo、LPは引き続きMunster Recordsからのリリース。
収録曲10中3曲が1stと被ってたりとか、レコーディング時期が曲によってまちまちだったりとか、
あんまり純粋なオリジナルアルバムって感じではないんだけど、オリジナル新曲はどれも名曲揃い。

派手さはないけど、爽やかなメロディーに情けな切ないボーカルが清涼感たっぷりで気持ちいい。
特に2曲目のI Wanna Beですよ、どこか哀愁漂うキャッチーなメロディ、ツインボーカルの掛け合い、
サビの見事なハーモニー、ついでにハンドクラップも繰り出し、ツボをガッチリ抑えているぞ。
ちなみにAugogoから以前リリースされたEPにも入ってたDictatorsのカバーWeekend収録、
この曲、Secret WeaponことKurt Bloch先生がグルグルギターを披露しているんだよね。

Make it or Break it

Make it or Break it

Imposible Recordsから95年リリースの3rdにしてラスト、LPオンリー。
収録曲8曲(内3曲がカバー)、やっぱりこれもオリジナルアルバムって感じがあんまりしないなー。
Bumのパンク部門を担当していたRob Nesbittが脱退し、名実共にパワーポップ部門のAndrew Molloyのバンドとなる。
名曲DoubleSpeakやA Promise Is A Promiseを書いた名ソングライターの脱退によって急激にパンクっぽさが抜け、
ちょっぴり隠し味に哀愁を漂わすパブロック/パワーポップバンドとなった。後のBudokanのサウンドはこれに近い。

ロックンロールテイストのパワーポップバンドになってしまったが、やはりクオリティ自体はメチャクチャに高い。
キャッチーなメロディ、アップテンポで楽しい陽気な楽曲、パブ風なキーボードをアクセントに取り入れたり、
ネタの使い方が上手いよなぁ、あんまりBumって感じはしないんだけどね。名曲O Cookie、Really Outta Tune収録。

Notes:

Sound of the Day