Fastbacks

シアトルにて70年代末期頃から2000年初期までに活動した,ガールズポップパンクバンド
女性2人によるキュートなボーカル/コーラスに加えてポップパンクファンには
プロデューサーとしても馴染み深い、Kurt Blochによるクドいギターワークが特徴的

活動はメンバーが10代の頃からで、それぞれバンドとは別に仕事に就いた後も
マイペースにオリジナリティーの高いポップパンクを聴かせてくれたのですが2002年に解散
解散後はKurtがSgt. Majorに、KimはVisqueenに加入する。

Very Very Powerful Motor

Very Very Powerful Motor

Popllamaから90年リリースの2nd
1曲目In The Summerから透き通るようなボーカルに、ポップなメロディー、
そして勿論、妙にクドいKurtのギターがこの曲もイントロから炸裂してますねー、
これぞFastBacksの本質を過密度に押し込んだ名曲といえるのではないでしょうか?

他にはLuluとKimの掛け合いがキュートなTrouble Sleepingなどポップな名曲目白押しの名盤。
いやぁ、この頃のFastBacksは元気な曲が多くていいですよねぇ、そしてKurtの偏屈エッセンスも強烈、
特にBetter Than BeforeやI Guessのギターソロは、まさにKurt節といった奇妙なメロディー炸裂です。

Answer The Phone, Dummy

Answer The Phone, Dummy

SubPopから94年リリースの6thかな、ちょっと自信ないです。
このアルバムはFastBacksの中でも、比較的大人しめな感じですが、
別名Kurt Blochの実験場と言われるほどの、スーパー偏屈サウンド全開で、相当に好みが分かれるかと。
決して悪い内容ではないのですが、奇を衒いすぎてるというか(Kurtはむしろ普通なんだろうか?)不思議なアルバム。
次のアルバムは大分シンプルな路線で行く分、やっぱり冒険だったのかなぁとも思ったりしますが、どうなんでしょう。

New Mansions in Sound

New Mansions in Sound

こちらもSubPopから96年リリース、7thでしょうか。
これも前作同様、初期に比べると大人しめな感じですが、爽やかなポップナンバーが多く聴きやすい。
Kurtのクセの強い部分が随分と引っ込んだせいかな、相変わらず写真ではズングリむっくり(失礼)な
Kim嬢のクリアな高音ボーカルをフィーチャーしたような曲が多い印象を受けます、しかしホント良い声だよなぁ。

飛び切り爽やかな1分足らずのショートチューンWhich Has Not Been Writtenや、つづくNo Information、
お得意の特徴的な偏屈ポップサウンドの555など名曲目白押しの全15曲、気合入ってるなぁ。
前作は人を選ぶ内容でしたが、こちらはかなり聴きやすいかと思います、名盤。
ちなみにこのやたら凝ったジャケットのアートワークはHank Trotterによるもの。

Notes:

Sound of the Day