90年代後期から2007年までに活躍したカナダの男女混成メロディックパンクバンド
哀愁漂うメロディックなギターに加えて、メンバー唯一の女性であるGenevieveの
張りのある艶っぽいボーカルとなんとも苦しそうな男性ボーカルによる絶妙な掛け合いが特徴。
2006年には来日を果たすも、翌年には地元ケベックでのギグを最後に解散、惜しいなぁ。
No Ideaから2002年リリースのスプリットCD
お相手はフロリダのメロディックパンクバンドGunmoll
Fifth Hour Heroは11曲中5曲を提供、何故か音が1stよりくぐもってなくてクリアな感じ。
収録曲5曲とはいえ1曲3分半〜4分半と、それぞれが長めで気合入ってますね。
何故か妙に苦しそうな男性ボーカルと艶っぽい女性ボーカルの掛け合いや、
暗く淀んだ哀愁メロディがなんとも切ない。全体的に見るとGunmoll側に押され気味ですが、
女性ボーカルをフィーチャーしたReticent To Romanceはなかなかの出来です。
No Ideaから2003年リリースの1stフルレングス
ギターの掻き鳴らす切なげなメロディに、Genevieveの張りのあるボーカルが堪らないですねぇ。
速さに頼らない、メロディを真に大切とした曲作りが非常に好印象なNo Ideaホープの佳作。
曲単位ではCut Me Dead,Dancing on Your Kneesあたりが個人的にはお気に入りです。
中でもGoodbye All Regretsの哀愁メロメロギタァ進行→合唱コーラスは最高、名曲ですな。
No Ideaから2003年リリースの4曲入り7Inch及びCD
1stから半年も間を置かずにリリースされたCDEPですが、ポップさを加味したサウンドの完成度は非常に高いです。
特に演奏の厚みが増していて聴きやすくなってますね、1,2曲目なんか1stのどの曲よりもとっつきやすいかも。
No Ideaから2006年リリースの2nd、アルバムとしてはこれがラストかな。
全ディスコグラフィー中でもこれは、抜群に通して聴きやすい音源ではないでしょうか?
なんと言っても今作でFHHは大転換というか、従来の哀愁メロディにポップさが大幅加味されてまして、
中でもMy Sympathiesは、これまでにはなかった軽快でポップな曲になっています(それでもサビは哀愁メロディ)
更に磨きがかったメインボーカルのGenevieveと男性陣のコーラス、特にDivorceのボーカル掛け合いなんてもう最高!
抜群のポップセンスに掻き鳴らす哀愁ギターがメリメリとツボを突く傑作!
何はともあれ、このアルバムから入るのがオススメです。