Goodbye Harry

ALL脱退後、才人Scott Reynoldsが結成したポップ/パンクバンド
活動は94年〜97年頃までで、初期は元Tree Peopleのドラム(T.Dallas)等が在籍したようですが、
その短い活動期間中にですら、Scottを除くメンバーは総入れ替えを行っていたりします。
時に本家ALLに迫る名曲を幾つも書いているのですが、いつの間にかシーンからフェードアウト、
その後は数年の空白期間を経て、ScottはThe Paversを結成しカムバックした。

Food Stamp BBQ

Food Stamp BBQ

95年、Cruzよりリリースの1st
このアルバムではまだ、Tree Peopleのドラムがメンバーとして参加しています。

アルバム全体に漂う、どこかひねくれて、湿り気を帯びたポップセンスが特徴的な1st
Scottの独特なジャンルごった煮になるアルバム構成は、この頃にはもう出来上がっています。
GbH屈指の名曲They他、ALL的ポップナンバーBig Little、Splitなどを含む佳作。
ちなみにアルバムラストはTom Pettyのパンクカバーですな(I Need To Know)

I Can Smoke

I Can Smoke

96年、Cruzよりリリースの2nd、ラストアルバムかな。
わずか1年でメンバーを総入れ替えし、バンド存続自体がこの時点で既に怪しげなGbHだが、
作品自体のクオリティにはそういった水面下のゴタゴタが反映されず、むしろより良くなっているかもしれない。
危なげだが絶妙な独特のリズム感覚、パンクロックだけに縛られないバラエティ豊かで底知らずなサウンド、
歌心に溢れるScottの天才的作曲センスは演奏陣の交代など、ものともせず存分に今作でも発揮されている。

後のPaversを思わせる爽快メロディックパンクナンバーNothing Doingや、軽快なカントリー風ナンバーRoland Finn、
他にもScottの才気溢れる集大成的名作、パンク/インディー/ポップまで広く様々な人に薦められる快作。

Notes:

Sound of the Day