Jello BiafraとMinistry(Al Jourgensen, Paul Barker, Bill Reiflin)によるインダストリアルロックバンド
USのカリスマパンクバンドDead Kennedys解散後、Jelloが本格的に活動を再開したのがこの"LARD"です
攻撃的なギターに機械的なドラムと電子音、そして相変わらず大袈裟なJelloの抑揚の効いたボーカル、
そして生み出されるは、絶妙にして不可思議なLARDワールド、う〜ん悩ましい!
結局Biafraはパンクなんて器じゃ収まりきる人間ではなかったワケで、
以降もJello Biafra With 某というこれまた実験的な形態で音楽活動はマイペースに続けるのですが、
その中でJello Biafra With MinistryでもDead KennedysでもないLARDは唯一無二のLARDなのでしょう。
1989年、Jello自身のレーベルAlternative Tentaclesからリリースの12 Inch
まずなんといっても豚脂は革命、豚脂は神と唱える表題曲The Power of LARD
無機質でいて攻撃的なマシンビートに支配された二転三転する怒涛の曲展開に併せて暴れる、
ラップ風に韻を踏んだ大袈裟な震えるボーカルと、それを盛り上げるオーディエンス風のコーラス、
7分30秒と長めの曲ながら、秒単位にスリリングで過激なLARDの本質を過密度に押し込んだ大名曲。
DK時代にFrankenchristのジャケット(HRギーガーデザイン)が卑猥罪で訴えられたと言うのに、
今作は狂気のチンポ先端切開画像がジャケット(Frankenchristと違いそのままのジャケで今も買える)
Alternative Tentaclesより90年リリースの1stフルレングス
性急なインダストリアルビートと扇情的で大袈裟なJelloの震えるボーカルがカッコいいFork Boyや、
Dead Kennedysにも通ずるMate Spawn & Dieなどの名曲を含む全9曲。
無駄に尺が長い曲や、(その点Power of Lardは長いのに凄い!)変な曲もあるわけですが、
相変わらずの過激なリリックなど、まだまだJello Biafta節は健在だ。
97年、Alternative Tentaclesからリリースの2ndかな
すっかり忘れた頃に新作登場、作曲スタイルも流石に7年経ってるせいか、若干変わったかな。
中でも2曲目I Wanna Be A Drug Sniffing Dogは珍しく分かりやすい曲になってますね、
まぁ、それ以外は相変わらずのLard節(Ministryにはないパンク的な味付けが上手い)炸裂で、
Peeling Back the Foreskin of Liberty辺りを筆頭に、パワフルで捻れたインダストリアルロックを聴かせてくれます。
Alternative Tentaclesより2000年にリリースされたシングル
人をおちょくった様なアホアホナンバーの表題曲を含む全3曲を収録。
70's Rock Must Die以外の2曲はこれまでのサウンドに近いかな、一応最新作。