The Saboteurs

カナダの海の若大将日本へ行く、モダンサーフインストの申し子Mark Brodieが日本に滞在していた時期に、
結成/活動していたInstrumental "Spy" Surf Band!こちらも実質のMark Brodieワンマンバンドで、
リリースを見てもメンバーで共通なのは彼だけで、実際Markのカナダ帰国によって自然に解散したと思われる。
Mark Brodieは帰国後、The Metalunas〜The Banzai Rebelsを結成しており、今も活動を続けている模様。

96年から98年位まで香川県高松市を中心に活動を展開したとされているが、
正直そんなところで満足に活動できたのか疑問である。1stの裏面では国際交流フェアと題された
野外の超ローカルなライブの模様が確認できるが、その場にいた一体どれだけの人が彼らの事を知っていたのだろうか…
ちなみに音の方は相変わらずのポップ&キャッチーなベンチャーズ譲りのテケテケ60sサーフをベースとしているのだが、
バンド名やタイトルの通り古いスパイ映画のBGMを思わせるダークで怪しげなアレンジがされているのが特徴である。

Espionage Garage

Espionage Garage

American Pop Projectから98年リリースの1stフルレングスにして唯一のアルバム
Beaver Patrolの頃よりダーティかつ落ち着いたアレンジが目立ち、曲のタイトルもSpy Party、The Man From Enigmaだの、
ストレートに思いつくまま諜報員だとかスパイ的なイメージの言葉を選んでいる、正直この辺のセンスはちょっとダサい。

まぁ相変わらず曲の方はといえばメロディセンス抜群で、B.Patrolのようなノリノリの曲は少ないんだけど落ち着いた
渋めの曲も結構カッコよかったりします、でもやっぱり僕はMission: UnsurfableやMain Theme From The Smiler
みたいなポップな曲が好きだなぁ、あとこの辺は詳しくないので細かく書けないんですがカバー曲が2曲入ってます。
一つは無数のサーフバンドがカバーしたLee HazlewoodのThe Hearse、もう一つは若くして非業の死を遂げた
Bobby Fuller作曲のOur Favotite Saboteur、全14曲、普段インストなんて聴かない人(僕)もなかなかイケる一枚です。

Mark Brodie & The Saboteurs

Mark Brodie & The Saboteurs

こちらは続いてAmerican Pop Projectから98年リリースされた7Inch EP
メンバーが既にMark Brodieを残し全員交代しており、何故かバンド名もMark Brodie & 〜に変更されている。
クレジット等を見る限りだと、この作品は浜松ではなく、カナダ帰国後にレコーディングされた物だと思われる。

収録曲は3曲で内1曲だけがオリジナルとなっている、A面は知る人ぞ知るオランダの70sサーフインストバンド、
Rocking TigersのTiger Rock、B面はオリジナルのSecret ServiceとUSの60sサーフバンドThe Challengersのカバーで
Our Man Flintを収録、Rocking Tigers(Tiger Rock)に関しては知る人ぞ知るというか、詳細が全く分からないんですが、
曲は滅茶苦茶ポップで爽快感もあり最高!本家も是非聴いてみたいな。オリジナルの曲は切なげなメロディが身にしみる佳曲。

記憶が正しければ、たしか限定1000枚プレスだったはず、ナンバリング付きで僕のは800。

Hang 10 Vol.1 [V.A]

Hang 10 Vol.1

オリジナルはShredderから96年リリースの10Inch V.Aなんだけど、
Saboteursの曲が入ってるのはAmerican Pop Projectから99年にリイシューされたCDの方だけ。
アルバムにも収録されている名曲Main Theme From The Smilerを収録、キラキラしたギターが
ポップで可愛らしいステキな夏ナンバー!個人的にはアルバムの中でも一番好きな曲ですね。

Notes:

Sound of the Day