スペインはマドリッドにて90年代初期から中盤にかけて活躍したポップパンクバンドです。
サウンドスタイルは、バンド名からも伺える通りラモーンズを基盤として、スピードを速くした感じ。
他のスペイン産ポップパンクバンドにも言える事ですが、彼らの特徴は非常にスピーディなスペイン語のリリックで、
これが早口に乗せた、小気味の良い独特のスピード感を生み出すのに一役買っています。
解散後はJose、Coky、Israelの3人全員がそのままPrototipesに参加。
と、思ったらCokyはSuzy & Los Quattroのプロデューサー兼ギタリストに専念したみたいです。
95年No Tomorrowからリリースの2nd
CDは更に93年リリースの1stLP(Self Titled)を加えた豪華仕様。
スペイン語の語感が持つ独特なスピード感が気持ち良い、Fast Foodと双璧をなす90'sスペインポップパンクの快作。
隠し味にサーフ色などを取り込んだメロディアスでポップなハチャメチャサウンドは聴いていて実に楽しいです。
また、アルバムの最初を飾るEstas perdidaのようなスピーディでキャッチーなポップパンクの大道ソング他にも、
時にはVacaciones La Sombraのようなパワーポップソングまでも聴かせてくれる、広いサウンドの引き出しも侮れない。
しかし流石にBlack Flagのカバーはいただけないかなぁ(Six Pack)
オリジナルはInsubordination Recordsから95年リリースのSplit 7Inch
お相手はオハイオのヘナチョコスウィート3ピースポップパンクバンドBeatnik Termites。
Shock Treatment側は2ndからのカットでJust For MeとJosie CottonのカバーでShe Could Be The Oneの2曲
正直あんまり新鮮味のある内容じゃないけど、Shock Treatmentのリリースの中では現在一番手に入りやすい音源。
Beatnik Termitesの一連のリイシューで一緒にガシガシプレスされた(てる)模様、ちょっと嬉しい白ヴァイナル。
No Tomorrowから95年リリースのSplit 7Inch
お相手は福岡発ガールズラモーンポップパンクバンドFiFi And The Mach III
それぞれ、タイトル通りのラモーンテイストなポップパンクを2曲ずつ持ち寄った、
その筋の人には堪らない好スプリット、クオリティはどちらもかなり高いですね。
Shock TreatmentはBad Attitudeと3rdにも収録されているSomething's Wrong(About Me)を収録、
どちらも英語詞なのが個人的には、ちょいと残念でありますが3rdが気に入ったならイケルんでないかな、
ギュンギュンかっ飛ばす疾走ラモーンではなく、キャッチーなメロディで聴かしてくれますよ。
お馴染みNo Tomorrowから96年リリースの3rd
チャイナタ〜ァンなアホジャケの今作でも、英語詞曲はありますが、
やっぱりスペイン語の疾走感が相変わらず良いですねぇ、中でもEstamos Listos!
抜群にメロディックでポップなギターと、サビのコーラスがホントに素晴らしい名曲です。
前作に比べると全体的にスピードは速くないんですけど、その分メロディーに力が入った感じかな。
しかし、Punk PartyがCDだと27曲もあった分、物足りないと思うのはやっぱり贅沢ですかね。