VoのSuzy Chainとソングライター兼BassのB.B. QuattroことJonathan Vidalを中心にして、
2001年頃に結成したスペインはバルセロナのガールズポップパンク/パワーポップバンド。
彼らはB.B.や他メンバーのこれまでのキャリアからも伺える様にラモーンズを基調とした、
90sスパニッシュポップパンクの後継的な抜群にポップでメロディアスなサウンドと、
キュートで豊潤にそれを歌い上げる唯一の女性メンバー、Suzyのボーカルが魅力だ。
また、結成後にCoky(Ex-Shock Treatment、Depressing Claim)がプロデューサー、ギタリストとして参加している。
No Tomorrowから2003年リリースの7Inch
TV Smith(Ex-The Adverts)とSuzyがTV Smithの曲を歌うという超怪奇盤。
収録曲はTV SmithのWhat if?とAdvertsのNew Churchの2曲。
バックバンドはLos Quattro隊ですが、ボーカルは2人、うーんどういう経緯なんでしょうか?
後にScreaming Apple、Wizzard in Vinyl等からのシングル編集盤に2曲とも収録されています。
ドイツのScreaming Appleから2003年リリースの7Inch
収録曲はHe Could Be The One(Josie Cotton)とDelighted To See You(Honey Bus)の2曲。
これはどちらもカバーですね、できれば1曲ぐらいオリジナルを用意してほしかったなぁと思うところです。
まぁB.B.のルーツを知るにはいい音源なんじゃないかなぁなんて一応フォローしておきます。
これもシングル編集盤に入ってますね。
2004年No Tomorrowからリリースの1stフルレングス。
爽やかな疾走感、シンプルでポップなメロディーとラモーンズばりのGo Goコーラスが愛しい、
名曲LipStick To Japanから始まる全11曲はB.B.のポップセンス迸るソングライティング炸裂。
キーボードを所々に織り交ぜて作るメロディーは、どの曲も抜群にキャッチーで心地よいですね。
ちょっと前髪の後退したCokyもShock Treatmentばりとは言えないが、ご機嫌なギターソロを聴かせてくれる!
デビュー作CDEP、Freak Show(表題曲)の新バージョンも合わせて素晴らしい傑作アルバム。
ちなみに、ほんのり親日アピールするのはCokyの仕業なんでしょうか、B.B.なんでしょうか?
2005年Wizzard in Vinylからリリースのシングル編集盤
また、Screaming Apple(Vinyl)とNo Tomorrow(CD)から同内容の物が"Singles"の名前でリリースされています。
内容はデビュー作EP"Freak Show"のオリジナル5曲と前述の2枚の7"から4曲、NotomorrowのV.A.から1曲、
そしてJose(Ex-Shock Treatment)が地味にコーラスでゲスト参加した未発表曲We're Not Gonna Take itを含む全11曲。
実を言えばFreak Show収録以外の曲は全てカバーなので、オリジナルは全体の半数以下になるわけですが、
編集盤(及び当時は来日記念盤)として既存の物がまとまった形でリリースされたのは素直に喜べる事でしょう。
やっぱりオリジナル新曲入れて欲しかったってのが本音ですが、CDEPにオマケが付いたと思えば納得もできますよ。