The Vandals

1980年から活動するUSの大御所ファン/ポップパンクバンド。
メンバーは初期こそ流動的でしたが、いつ頃からかDave、Warren、Joe、Joshに落ち着き、
十数年はメンバーチェンジなく活動している、ちなみにオリジナルメンバーはベースのJoeのみ。

20年以上のキャリアが裏付けるしっかりとした手堅い演奏とDaveのクセのないさっぱりとした歌声の
バカっぽい歌詞を乗せたキャッチーなファニーポップパンクは初期から一貫しており、
これが非常にユニークでいて、ただのイロモノで終わらない完成度となっている。

Fear of a Punk Planet

Fear of a Punk Planet

XXX Recordsから1991年リリースの3rd
最近の作品に比べると幾分かラフな演奏とパワフルな荒々しさが感じられる。
勢いに乗せて手癖で書かれたような曲が多いものの、全編を支配する、
スピーディなパーティパンク色溢れる楽曲はなかなかに楽しくて気持ちが良い。

現在オリジナルは入手困難ですが2000年にKung-fuよりボーナストラックを4曲加え再発。
ついでに日本盤(Bullion?)はアートワークを変更し(包帯巻いた女の子のイラスト)
更にボーナストラックを数曲増やして発売された、多分来日記念盤だったかな。

Hitler Bad,Vandals Good

Hitler Bad,Vandals Good

1998年Nirtoからリリースの7th、いや実にストレートな名前ですな、
しかし何故か日本盤ではIce Cream Treat Insideと改題されています、まぁ仕方ないのか。

Vandals最高傑作と名高いバラエティに富んだ、キャッチーな心地よいポップパンクナンバー溢れる本作。
捻くれ者の悲哀を高らかにバカらしく歌う名曲My Girlfriend's Deadや、ロマンチックでいて、
でもやっぱりバカな名曲An Idea For A Movieなど、どの曲も非常にユニークでいてよく出来ている。
そしてラストはサウンドオブミュージックのSo Long, Farewellのカバー、これも実に彼ららしい。

Look What I Almost Stepped In

Look What I Almost Stepped In

Nitroから2000年リリースの8th、ちなみにメンバーのJoeは闘牛士だそうですね。
全体的にスピードが速くなり、更にドラムを前面に出すような録音となっているので、
彼らの作品の中でもかなり力強い印象のアルバムではないでしょうか。

前作は名作中の名作でしたが、こちらも負けず劣らずの傑作。
Flowers Are Pretty、Go、The New You、などお得意のスピーディでユーモラスな曲が多いです。
ただ前作ほど曲にバリエーションが多くはないので、アルバムで比べるとやっぱりHitlerかなぁ。

Live At The House Of Blues [Live]

Live At The House Of Blues

Kung Fuから2004年リリースのDVD、House of Bluesでのライブが収録されています。
これかなりオススメです、値段も安いし、同内容のCDも"ついで"についてきます。
セットリストもベスト的だし、音質も少し雑味のある臨場感溢れる感じで聴き応えバッチリ!

また大容量のDVDということでカメラ2ではJoshのドラム"のみ"をじっくり堪能することなんかも出来ます。
あと、アンコールのI Have a Dateでは裏方で衣装着替え中のWarrenのチンコがちらっと見えます。

Hollywood Potato Chip

Hollywood Potato Chip

2004年彼ら自身のレーベルであるKung Fuからリリースの10th
久しぶりにWarrenがボーカルをとる曲が収録されています、これがなんとQueenのカバーで、
彼らはライブの最後にWarrenのボーカルでI Have A Dateを必ずやるのですがそれと同じ役回りの曲のようです。

ちょっと今作はOi to The WorldやAn Idea For A Movieのような独特のユーモア曲がないですねぇ、
ManimalやラストのI Am Crushedなど良い曲もちらほらあるんですか、全体的にはちょっとイマイチ。
そういうわけでウチでは回転率低目のアルバムでした、むむぅ。

Notes:

Sound of the Day